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2018 / 01 / 15

ゴホ 永眠しました。

穂高の看板犬 ゴホ

1月4日(木)夜遅くに星になりました。

享年15歳

穏やかに、苦しむことも無い大往生でした。

 

ゴホがいなくなり静かに淋しさを感じています。

いつも、そこにいるという当たり前がなくなってしまいました。

幸せというのは、そんな当たり前の中にあるのだと、つくづく知ります。

 

ゴホは八ヶ岳山麓に暮らす作家シェルパ斎藤さんの愛犬 

故サンポの子供(♀)です。縁あって我が家にやってきました。

パピーの頃 しでかした悪戯は数知れませんが

大らかでそして何より病気知らず・・・健康でした。

平和主義で、ドッグランでいざこざがあれば

いつも飛び込んでいって、割って入って仲裁する。

それでいて遠くから声をかければ脇目もふれずに走って戻ってくる。

そんな従順さも持ち合わせている賢い犬でした。

 

ゴホは昨年の夏の終わり頃に後ろ足が突然全く効かなくなり

その後ソファで寝たきりの生活になってしまいました。

けれどラブラドールらしく食欲は落ちることなく体重も殆ど落ちませんでした。

調子のよいときには補助具をつけて家の周りを歩いたり

自らソファから落ち前足だけで窓辺まで這って行って外を見ていたり

そんな生活を送っていました。

 

昨年の暮れも押し迫る頃、私の父が他界し

その葬儀に喪主として駆け回る私でしたが

体力落としつつもゴホはずっと待って居てくれました。

年明け正月の少し落ち着いた時間を一緒に過ごし

それぞれ、離れて暮らしている長男次男とも別れの時間を持ち

添い寝する私の横で深夜、静かに息を引き取りました。

息を引き取る数時間前の最後の夕食も私の手から完食し

深夜、呼吸が少しづつ弱くなり・・・それは止まりました。

まだ温かい身体をさすりながら

何度も呼びかけましたが、かえって来ませんでした。

 

昔の写真を紐解けば元気だったゴホが、たくさん語りかけてきます。

庭の木々たちも若く小さく、私も、みんなも・・・若かった。

子供たちが幼い頃には兄妹のように過ごし、たくさん旅することができました。

やがて出産し子育ての中での先住犬ゴールデンレトリーバーのリバーとの絆。

息子のリクとの愛情あふれる母子関係など

満ち足りたものであったと思います。

 

やがて、リバー、リクと先にいなくなりました。

ゴホにしても淋しいことであったでしょう。

ゴホはいつも、後ろに控えている犬でした。

リバーがいる時にはリバーの後ろで

リクが生まれればリクの後ろで。

そして彼らがいなくなった晩年

私と一対一になった時、思い切り甘えるようになったのです。

こんなに甘える犬だったのかと驚きました。

犬は環境で性格が変わるのだと感じたものでした。

ゴホは群れを乱すことのないように抑えていたのです。

実に健気で、優しく穏やかな犬でした。

 

ゴホは私の心の支えでした。

思い返せば、してやれないことばかりでしたが

それでもゴホは幸せであったと思います。

私をいつも幸せにしてくれましたから。

 

三年前弊社は、あきる野市のワンダフルネーチャービレッジを設計施工するという

ビッグプロジェクトを任されました。

リバー、ゴホ、リクから繋がった、たくさんの縁で、

そんな機会が天命のように巡ってきたのでした。

私はゴホたちとの暮らしから得たものを全て注ぎ込みました。

風光明媚な秋川のほとりに、

東京都一の面積を誇るドッグランと

自然素材だけで作ったカフェなどの諸施設群。

弊社でしか創造できない素晴らしいものができたと自負しています。

もしゴホたちがいなかったら全てが無かった話です。

これからも、そんな静かなレジェンドは語り継いでいくつもりです。

 

ゴホ・・・

ありがとう・・・

リバー、リク・・・そして、みんなによろしく!!!

いつの日にか同じ場所で・・・。

 

最後に

私の心が踏ん張れずに

皆様にはご報告が大変遅れてしまったこと

お許しください。